猫の抜爪手術

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抜爪手術とはどんな手術なのか?

抜爪手術とは、猫の爪が生えてこなくなるよう、爪の根っこ(末節骨)から切除する手術のことです。

爪を生えこなくさせる術式としては3つあります。

  • ギロチン式 末節骨が少し残る 早い
  • ボーンカッター式 末節骨を全てとる
  • レーザー式 切除と止血を同時に行える

当院ではボーンカッター式(骨せんとう)を用いて手術を行います。

この方法を用いるのには理由があります。ギロチン式では、術後に細い爪が生えてくる場合があります。レーザー式では、組織を焼くので術後の治りが遅くなることがあります。しかし、ボーンカッター式を用いることによって、細い爪が生えてくることもなく、術後の治りが遅いということも少ないため、この方法を用いています。この方法の欠点としては、手術時間と手間がかかるということです。

抜爪手術のメリット

抜爪手術を行う最大のメリットは、猫の爪による悩みを解決できるということです。

例えば、

  • 新築の家や部屋の壁をガリガリできなくる。
  • 家具に引っ掻き傷がつかなくなる。
  • 赤ちゃんが生まれる際に、子供に怪我をさせてしまうかもという心配がなくなる。
  • 狂暴な猫の爪がなくることで、家族として接する時間を増やすことができます。

猫の爪によるストレスで「猫が好き」という感情より、「爪があるから嫌い」と上回ってしまうぐらいなら、抜爪手術という方法も1つの手段ではないでしょうか。

抜爪手術のデメリット

抜爪手術のデメリットは3つあります。

  1. 数日〜2週間出血する
  2. 高いところに登りきれずに落ちる
  3. 術後は痛みを伴う

猫は出血や普段の生活に関することが手術のデメリットとなります。なので普段以上に猫ちゃんにとってオーナー様が必要になります。話しかけたり、普段以上にスキンシップをとってあげてください。高いところへは2,3回で学習し、登れるようになります。

また、抜爪手術には猫だけでなくオーナー様にもデメリットがあると考えます。

  • 術後に「やってしまってよかったのかな」と辛くなる
  • 猫好きの方に批判されるかもしれないと不安になる
  • 術後の生活で痛そうと心が痛む

オーナー様に関するデメリットは精神的な問題となります。

しかし、術後に関しては当院の獣医師がサポートいたしますのでご安心ください。術後の不安や心配も当院でご相談にのります、なので抱え込まないようにしましょう。

抜爪手術にかかる費用と時間の目安

抜爪手術にかかる費用

抜爪前後 4万円(税抜き)
前のみ 2.5万円(税抜き)

術後の処方オプション

処方料500円(税抜き)
シロップタイプ鎮痛剤2000円(税抜き)

抜爪手術にかかる時間

麻酔〜手術〜覚醒 1時間15分程度

※麻酔のかかり具合、爪の出血度合いにより変動します

実際の抜爪手術の流れ

鎮静

麻酔

消毒

手術開始

爪とる

圧迫止血

鉗子で止血

サーモカッターで止血

止血液で止血

接着剤で止血

覚醒

日帰り

LINEを使い遠隔入院

手術前のお願い

  1. 手術までの最低4時間は絶食絶飲をしてください。
  2. 手術当日は体調をきちんと観察し、獣医師に伝えてください。

絶食絶飲の理由は、手術中に嘔吐した場合、食べ物が詰まり、呼吸ができなくなることを防ぐためです。

手術当日の体調を観察する理由は、体調不良時に麻酔をかけられないからです。

抜爪手術後について

抜爪手術後は日帰りとなります。(猫のストレスを考え、入院はいたしません)

ご自宅に戻られてから数日間は出血や普段と違った行動がある場合があります。

なので、当院の獣医師とLINEでのやり取りをお願いしています。

術後にLINEのID・QRコードをお教えいたします。

LINEを使い遠隔入院のような形で、術後のサポートをいたしますのでご安心ください。

抜爪手術に関するネットの声に対して

  • 人で考えたら第一関節を切るようなものだ。かわいそう。
  • 抜爪手術をするなら、そもそも猫なんて飼う資格がない!
  • 猫はどんなに辛くて、痛いのかわかっているのか!

このような声が見受けられます。確かに、残酷な手術だと思います。しかし、猫の幸せだけを考えるのではなく、オーナー様自身の幸せも考える必要があると思います。なので、猫ちゃん、オーナー様の共存の上で抜爪手術が必要であれば仕方ない選択であると感じます。『虐待してやろう』そう思って抜爪手術をされる方はいません。ネットの声も、抜爪手術をされる方も『猫が大好きで一緒にいたい』この気持ちは同じではないでしょうか。ただ、一緒にいるための方法が異なっているだけなんだと思います。

獣医師からのメッセージ

院長の前田亜也子です。猫の抜爪手術をお考えのオーナー様へ

これまで私は800件以上の事例を持っています。倫理的に手術実施をお悩みのオーナー様もたくさんいらっしゃいました。新築・出産・引越しなど、家族のライフスタイルの変化に合わせて実施する方もとても多い症例です。なお、症例により抜爪はせず、別の方法をアドバイスせていただいた例もございます。

どんなパターンでも、まずはご相談くださいませ。これまでの経験を活かし、私が後悔のないオペに導きます。

どんな理由で抜爪手術をする人がいるのか

  • これから生まれる赤ちゃんと一緒に生活する。しかし、爪があると万が一、爪で赤ちゃんを引っ掻くかもしれない。だから抜爪手術をする。
  • 賃貸マンションで猫を飼っているが爪とぎをするので退去時に修繕費用が取られてしまう。それでは困ってしまう。仕方ないけど抜爪手術をしよう。
  • 海外に住んでいた方。海外経験がある方。アメリカでは結構ポピュラーですよ。猫を飼ったので抜爪手術します。私の周りの方も手術してますよ。
  • この子は性格が凶暴なんです。歳をとったとき、きちんと治療できるよう若いうちに抜爪この子は性格が凶暴なんです。歳をとったとき、きちんと治療できるよう若いうちに抜爪手術をします。

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